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UGC広告の作り方|成果が出る5つの型とAIでUGC風動画を作るときのルール

Yuta Watanabe(Founder)読了 約16分
スマートフォンの投稿風動画と、制作を手伝うAI、確認済みのマークでUGC広告を表した図解
目次

UGC広告が効くと聞いて試したいけれど、毎回クリエイターを探して依頼するのは手間も費用もかかる。かといってAIで「投稿風」の動画を作ってよいのかも気になる。UGC広告に取り組む担当者が、よく抱える悩みです。

この記事では、UGC広告の作り方を手順に分けて解説し、成果が出やすいUGC広告の型、AIでUGC風の動画を作って検証を回す方法、依頼先ごとの費用相場、そして必ず守るべき表示のルールまでをまとめました。

UGC広告とは:3つの作り方の違い

UGC(User Generated Content)は、企業ではなく一般のユーザーが作った投稿や口コミのことです。UGC広告は、こうしたユーザー目線の表現を広告に使う手法で、実務では大きく3つの作り方があります。

UGC広告の3つの作り方。左から、購入者の投稿を許可を得て使う、クリエイターに依頼する、自社でUGC風に作る。どの作り方でも、広告であることの表示が必要
UGC広告の3つの作り方。左から、購入者の投稿を許可を得て使う、クリエイターに依頼する、自社でUGC風に作る。どの作り方でも、広告であることの表示が必要
作り方中身気をつけること
ユーザーの投稿を使う実際の購入者の投稿やレビューを、許可を得て広告にする投稿者の許諾と、広告であることの表示
クリエイターに作ってもらう依頼したクリエイターが、使用感を投稿風に撮影する広告であることの表示、体験の事実
自社で「UGC風」に作る自社が、投稿風の見た目で広告を作る(AIを使う場合も含む)実在の利用者の声のように見せない

どの作り方でも、見る人にとっては「広告」です。この前提を外さないことが、UGC広告を続けるうえで最も大切です。

UGC広告が成果につながりやすい理由

  • 広告らしさが薄く、見てもらいやすい:SNSのフィードに自然に並ぶため、作り込まれた広告より最後まで見てもらいやすくなります。
  • 使っている場面が伝わる:商品の機能説明より、「どんな人が、どんな場面で、どう使っているか」が伝わります。
  • 自分ごとになりやすい:話し手が見る人に近いほど、「自分にも当てはまる」と感じてもらいやすくなります。

ただし、どの型が当たるかは商材と見る人によって大きく変わります。だからこそ、複数の型を作って比べることが前提になります。

成果が出やすいUGC広告の型5つ

型中身向いている商材
悩み→解決「〇〇で困っていた」から始め、商品で解決した流れを見せる悩みがはっきりした商材(美容、健康、学習、業務ツールなど)
使ってみた(レビュー)届いた・使った感想を、正直な言葉で話す使用感が伝わりにくい商材
比べてみた使う前と後、他の方法との違いを見せる違いを目で見せられる商材
1日の流れ・使う場面生活や仕事の中で、どの場面で使うかを見せる習慣になる商材、サブスク
よくある疑問に答える「実際どうなの?」という疑問に、話し手が答える迷いやすい・比べられやすい商材

比べる表現や効果の表現は、事実で言える範囲にとどめます。使用前後の比較は、条件をそろえないと誤解を招くため特に注意が必要です。

UGC広告の作り方6ステップとAIの活用法

1. 誰の、どんな悩みを扱うかを決める

UGC広告の話し手は、見る人の分身です。まず、誰に見てほしいのか、その人がどんな場面で何に困っているのかを決めます。

AIでどう速くするか:レビュー、問い合わせ、LPをAIに読ませて、購入者が実際に口にしている悩みと言葉を抜き出させます。広告の言葉より、お客様の言葉の方がUGCらしくなります。

2. 型を選ぶ

上の5つの型から、商材に合いそうなものを複数選びます。1つに決め打ちせず、2〜3型を比べるのがおすすめです。

AIでどう速くするか:「この商材なら、どの型でどんな切り口が考えられるか」をAIに案出しさせると、型ごとの具体案がすぐに並びます。

3. 台本を書く

UGC風の台本は、話し言葉で短く書きます。最初の数秒で悩みや驚きを見せ、途中で使っている場面、最後に何をしてほしいか(詳しく見る、試す)を入れます。

AIでどう速くするか:選んだ型と悩みから、台本をAIに何パターンも書かせます。言い回しの違う案を並べ、人が「自然か」「言い過ぎていないか」を見て選びます。

4. 撮る・作る

実際の購入者やクリエイターに撮ってもらうか、自社で作ります。スマートフォンで撮ったような自然さ、テロップ、話し手の表情が大切です。

AIでどう速くするか:AIで、台本からナレーションや映像、テロップ、編集までを作り、検証用の本数を増やせます。ただし、AIで作った人物や体験談は、実在の利用者の声のように見せてはいけません(次の章)。

5. 広告であることを表示して配信する

UGC広告は、どの作り方でも広告です。冒頭など見落とされにくい位置に、「広告」「PR」などと分かるように示します。配信先の媒体のルールも確認します。

6. 型ごとに比べて、次の案に活かす

型ごと・話し手ごと・冒頭の見せ方ごとに数字を比べます。一度に変える要素は1つに絞ります。

AIでどう速くするか:配信結果をAIに渡して、どの型・どの冒頭が強かったかをまとめさせ、次に試す台本の案まで作らせます。

必ず守るべき表示のルール(ステマ規制)

2023年10月1日から、景品表示法で、広告であるのに、一般の消費者が広告だと分からない表示(いわゆるステルスマーケティング)が規制されています。規制の対象になるのは、広告を出す事業者です。依頼を受けたインフルエンサーなどの第三者ではありません(出典:消費者庁「ステルスマーケティングに関する規制」)。

UGC広告で特に注意したい点は次のとおりです。

  • 広告であることを明確に示す:冒頭など見落とされにくい位置に「広告」「PR」などを入れます。
  • AIで作った人物や体験談を、実在の利用者の声のように見せない:UGC風の表現をAIで作る場合は、架空の人物の体験を本当の口コミのように見せないことが大切です。
  • 体験談の扱いに注意する:体験談だけを強調すると、効果を実際より良く見せる表示と判断されるおそれがあります。打ち消しの注意書きも、読まれる大きさ・位置に置きます。
  • 実在の投稿を使うときは許可を取る:投稿者の許諾と、使う範囲(期間・媒体)を記録しておきます。

個別の表現が問題ないか迷うときは、法務や専門家に確認してください。

AIで「UGC風動画を量産→検証」を回す

UGC広告は、型・話し手・冒頭の数秒の違いで反応が大きく変わります。どの型が当たるかは事前には分からないので、必要な品質と、判断できるだけの配信量を確保したうえで、違う仮説を試せる回数を増やすことが大切です。

AIでUGC風の動画を量産して比べ、当たった型を選んで、クリエイターや実在の投稿で作り込む流れ
AIでUGC風の動画を量産して比べ、当たった型を選んで、クリエイターや実在の投稿で作り込む流れ
段階クリエイター依頼だけだとAIを組み合わせると
台本依頼のたびにすり合わせが必要型ごとの台本案をすぐに複数作れる
制作1本ごとに依頼・撮影・納品を待つ検証用の本数を短時間で用意できる
比較本数が少なく、型の差が分かりにくい型・冒頭を変えた案を並べて比べられる
改善次の依頼まで学びが止まる結果をまとめ、次の台本にすぐ反映できる

実際の購入者やクリエイターの投稿は、信頼感という点で代えがききません。おすすめは、型や冒頭の当たりをAIで素早く見つけ、当たった型をクリエイターや実在の投稿で作り込む、という組み合わせです。AIで当たった型も、実際の投稿や話し手で作った完成版で、もう一度確かめ直します。

UGC動画広告の費用相場:依頼先ごとの料金と内訳

UGC動画広告の費用は、誰に作ってもらうかで大きく変わります。下の表は、各サービスが公式サイトに載せている料金です(2026年10月時点)。

依頼先サービスの例公式サイトの料金料金に含まれるもの・条件
クリエイター(インフルエンサー)に依頼TATE-PRO1本25,000円〜マイクロインフルエンサーが構成・撮影・編集。修正1回まで無料。クリエイターが投稿した動画の二次利用や買い取りは別料金
クリエイター(インフルエンサー)に依頼CREAVE初回2本で8万円〜(1本4万円)、月5本で月額35万円(3か月契約)納品した動画は媒体・期間を問わず二次利用でき、追加費用なし
制作会社にUGC風で作ってもらうHeads-Up1本1万円〜(税別)企画・構成・編集の基本料金。撮影や出演者の手配は別に見積もり
制作会社にUGC風で作ってもらうバーチャルフォト1本5,000円〜撮影・モデル・ナレーション・テロップ込み。4本・10本・20本のまとめ制作
AIでUGC風に作るUGC Maker1本あたり約5,000円から商品画像から動画広告を作る。生成した動画は広告に商用利用でき、著作権は利用企業に帰属
AIでUGC風に作るCreatify(海外)月額15ドル〜(年払いは月12ドル)AIアクターが話す動画広告。料金はクレジット制

(出典:TATE-PRO、CREAVE、Heads-Up、バーチャルフォト、UGC Maker、Creatify)

実際の購入者の投稿を許可を得て使う場合は、新しく撮影する費用は抑えられる場合があります。ただし、投稿者への許諾料や広告での利用料、広告向けに整える編集費は別にかかり得ます。そのほか、投稿を探して許可を取る手間と、その管理に使うツールの費用もかかります。

見積もりで確かめる6つの内訳

同じ「1本〇円から」でも、何が含まれているかはサービスごとに違います。見積もりを取るときは、次の6つをそろえて確かめます。

  • 企画・台本:台本まで作ってくれるのか、台本は自社で用意するのか
  • 出演者:出演者の手配が含まれるか。顔出しの有無、年代、性別の指定で追加料金がかかるか
  • 撮影・編集:撮影が含まれるか。テロップやナレーションまで含むか
  • 修正の回数:無料で直せる回数と、撮り直しの料金
  • 広告に使える範囲と期間:SNS広告、Meta広告、TikTok広告、商品ページのどこで、いつまで使えるか。広告に使うと追加料金がかかるか
  • 最低本数・契約期間:1本から頼めるか、まとめての発注や数か月の契約が必要か

1本の単価だけで比べてはいけない理由

上の表でも、安く見える料金ほど含まれる範囲が狭いことがあります。たとえば、Heads-Upの1本1万円は撮影なしの基本料金で、撮影や出演者の手配は別に見積もりです。一方、バーチャルフォトの1本5,000円は撮影とモデルが込みですが、4本からのまとめ制作です。また、TATE-PROはクリエイターが投稿した動画を広告に使う場合に別料金がかかり、CREAVEは追加費用なしで二次利用できます。含まれる範囲、広告に使える範囲、最低本数の3つをそろえてから比べると、本当の総額が見えます。

実務では「検証に必要な本数」で予算を組む

前の章のとおり、UGC広告では、品質と配信量を確保したうえで、違う仮説を試せる回数を増やすことが大切です。そこで予算は「1本いくらか」ではなく、「何本比べたいか」から組みます。

たとえば、型を3つ、冒頭を2パターンずつ試すと、6本が必要です。公式サイトの料金で計算すると、次のようになります(撮影や広告利用の追加料金は含まない目安です)。

依頼先6本を作る費用の目安
TATE-PRO(1本25,000円〜)15万円〜
Heads-Up(1本1万円〜、撮影なし)6万円〜(税別)
AIで作る(UGC Makerは1本約5,000円から)3万円〜

おすすめは、AIで型と冒頭の当たりを安く探し、当たった型だけクリエイターに依頼して作り込む組み合わせです。外れる型にまでクリエイターの費用をかけずに済むので、同じ予算でも比べられる本数が増えます。

型と冒頭の当たりを、安く探すには

前の章の計算のとおり、型を3つ、冒頭を2パターンずつ試すだけで6本が必要です。クリエイターに頼めば15万円から、AIで作っても1本ずつ作っていれば手間はそれなりにかかります。当たりを探す段階の動画は、なるべく安く、速くそろえたいところです。

当社が提供している動画広告AIのZideaは、この「当たりを探す段階」の動画づくりに向いています。商品のLPのURLを入れると、AIが訴求軸を分析し、台本・絵コンテから動画広告まで作ります。

  • 型と冒頭を変えた6本:型や冒頭を変えた動画広告をまとめて作れるので、比べたい組み合わせを一度にそろえられます
  • 話し手を用意しなくてよい:AIアバターが話すUGC風の動画を作れるので、検証用の動画のためにクリエイターや出演者を手配しなくて済みます
  • 話し言葉の台本に直す:台本・映像・テロップ・演出は自分で細かく直せます。最初の数秒に置く悩みや驚きの言い方も、お客様の言葉に近づけて書き換えられます
  • 結果を次の台本へ:配信・分析・改善まで同じ流れで回せるので、比べた結果を次の台本にすぐ反映できます

Standardプランなら月額29,800円で約17本、1本あたり約1,750円なので、6本の比較を月に2回ほど回せます。当たった型は、クリエイターや実在の投稿で作り込みます。

Zideaを運営する株式会社zokujinは、広告の制作と運用の受託もしています。当社の受託案件では、撮影で作っていた頃は費用の面で1本ずつしか比べられませんでしたが、AIに変えてからは同じ費用で約20本をテストできるようになり、Meta広告で月約560万円を配信した約3か月の運用で週ごとの改善を続け、CVRが1.8%から2.6%に上がりました。

AIで作った動画も、広告であることの表示と、前の章のルールに沿った確認は欠かせません。AIの人物に、実在のお客様の口コミのような体験を語らせないようにします。

試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルがあります。

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まとめ:UGC広告を始める前のチェックリスト

  • 誰の、どんな悩みを扱うかを、お客様の言葉で書き出したか
  • 型を1つに決め打ちせず、2〜3型を比べる準備をしたか
  • 台本は話し言葉で、最初の数秒に悩みや驚きを置いたか
  • 「広告」「PR」などの表示を、見落とされにくい位置に入れたか
  • AIで作った人物や体験談を、実在の口コミのように見せていないか
  • 実在の投稿を使う場合、許諾と使う範囲を記録したか
  • 依頼先の費用は、含まれる範囲・広告に使える範囲・最低本数をそろえて比べたか
  • 型ごとに数字を比べ、次の台本に活かしているか
次の広告を、今日つくる。

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