Hedra(ヘドラ)で、写真の人物やキャラクターが話す動画を作ってみたいけれど、無料で使えるのか、料金はいくらなのかが分からない。日本語で話させられるのか、作った動画を広告に使ってよいのかも気になる。Hedraを調べる人には、こうした迷いがよくあります。
この記事では、Hedraの公式サイト、料金ページ、モデルのページ、利用規約をもとに、話す動画のモデル「Hedra Character 3」と、制作の画面「Creative Studio」の特徴、得意な動画を整理します。そのうえで、料金を60秒の広告1本あたりの金額に直し、広告に使う前の注意点を解説します。最後に、広告づくりが目的の場合に、HedraとZideaで何が違うのかを紹介します。
Hedraとは:1枚の画像と音声から、人物が話す動画を作るAI
Hedraは、アメリカのHedra, Inc.が運営する、映像のAIの研究所です。公式サイトでは、映像のAIのモデルと、それを動かす基盤(推論・学習・GPU)をまとめて提供する会社と紹介しています。一般の作り手向けには、制作の画面「Creative Studio」があります(出典:Hedra 公式サイト)。
Hedraでよく知られているのが、人物が話す動画のモデル「Hedra Character 3」です。
| 項目 | 公式の内容 |
|---|---|
| 何をするか | 1枚の画像と音声から、口の動きを音声に合わせた、話す動画を作る |
| 入れるもの | 始まりの画像と、音声(音声は必須)。文章で話し方の指示もできる |
| 長さ | 最長10分 |
| 縦横比 | 1:1、4:3、3:4、16:9、9:16、9:21、21:9 |
| 解像度 | 540p、720p、1080p |
| 言語 | 多言語に対応 |
| 用途 | 話すアバター、マーケティングの短い動画、物語 |
日本語で話させられるか:公式ページでは多言語に対応するとしていますが、日本語を名指しした説明はありません。音声を入れて口を動かす仕組みなので、日本語の音声も入れられます。ただ、日本語の口の動きが自然かどうかは、広告に使う前に実際に作って確かめてください。
モデルのページのよくある質問では、まばたきや目の動き、首のわずかな傾きなど、音声に合わせた自然な細かい表情を作れることを特徴に挙げています。実写の人物だけでなく、イラストや動物のキャラクター、クレイアニメ風の人物を話させる作例も並んでいます。
Creative Studio:ほかの会社のモデルもまとめて使う制作の画面
Creative Studioは、頼んだ内容から、計画を立て、動画・画像・音声を作って直すAIのエージェントの画面です。Kling V3 Pro、Veo 3.1、Seedance 2.0、Hailuo 2.3などの動画のモデルや、ElevenLabsの音声なども、同じ画面で使えます。人物や商品、見た目の参照を「Elements」として保存し、何度作っても同じに見えるようにできます(出典:Hedra「Creative Studio」)。
Hedraが得意な動画と、向いている用途
公式の説明と作例から、Hedraは次のような使い方を得意としています。
| 得意なこと | 広告やSNSでの使い方 |
|---|---|
| 1枚の画像を、話す人物にする | 商品の紹介役の人物やキャラクターを、写真1枚から話させる |
| 長く話す動画 | 最長10分まで、説明や解説の動画を1本で作る |
| イラストや動物のキャラクター | マスコットやキャラクターが話す、親しみやすい動画を作る |
| 多言語 | 同じ人物で、言語の違う音声を話させる |
特に、話す人物を演者の撮影なしで用意し、説明する動画に向いています。
Hedraで話す動画を作る流れと、コツ
Hedra Character 3で話す動画を作る流れは、次のとおりです。
- 人物の画像を用意する:話させたい人物やキャラクターの画像を入れます
- 音声を用意する:話す内容の音声を入れます。Hedraの中で文章から音声を作ることもできます
- 縦横比と画質を選んで作る:配信する場所に合わせて、縦型の9:16などを選びます
モデルのページが挙げているコツ
- 画像は、はっきりした顔の近い写真にする:光がよく当たり、表情がおだやかな、顔の近い写真がよいとしています
- 音声の質が、そのまま口の動きの質になる:音声が顔の動きを動かすので、雑音や響きのない、はっきり発音した音声を使うようにすすめています
- 大げさな身ぶりが出たら指示で抑える:手の動きが大げさになることがあるとして、指示で落ち着かせる方法を案内しています
Hedraの料金:Studioの月額プランと、APIの従量課金

Hedraの料金は、制作の画面を使うStudioの月額プランと、開発者向けのAPIの従量課金の2つです。料金はドル建てで、1ドル=158円(2026年10月19日時点の目安)で円に直しています。
Studioの月額プラン
| プラン | 月額 | 毎月のクレジット | 主な違い |
|---|---|---|---|
| Basic | 20ドル(約3,200円) | 2,000 | 生成は遅め。商用利用できる |
| Pro | 50ドル(約7,900円) | 7,200 | 生成が速い。商用利用できる |
| Ultra | 100ドル(約1万5,800円) | 18,000 | 最も速い生成。商用利用できる |
(出典:Hedra 料金。チーム向けは月75ドルから。企業向けは問い合わせ)
2026年10月時点の料金ページには、無料のプランは載っていません。
Hedra Character 3のAPIの料金
| 解像度 | 1秒あたり | 60秒の話す動画1本(1回で決まった場合) | 3回作って1回使う場合 |
|---|---|---|---|
| 1080p | 6.25セント | 約590円 | 約1,800円 |
| 720p | 5セント | 約470円 | 約1,400円 |
| 540p | 2.5セント | 約240円 | 約710円 |
(出典:Hedra「Hedra Character 3」、Hedra 料金)
APIは、前払いのドルの残高から使った分だけ引かれる仕組みで、サブスクリプションや最低額はありません。文章から音声を作る料金は、1,000文字あたり5セントからです。
Hedraの弱み:話す人物だけでは、広告1本にならない
Hedraの料金は、話す動画を作るだけなら1本あたり数百円と高くありません。一方で、広告に使うときは次の点に手間がかかります。
1. 話す人物の動画は、広告の一部でしかない

Hedra Character 3が作るのは、人物が話している動画です。広告にするには、商品の映像、使う場面のカット、テロップ、BGM、締めの案内などを足して、1本にまとめる必要があります。Creative Studioでほかのモデルも使えますが、どの場面をどの順で見せるかは、自分で組み立てます。
2. 話す内容(台本)と音声は、自分で用意する
Character 3は音声が必須で、音声の質がそのまま口の動きの質になります。広告で何を、どの順で伝えるかという台本と、はっきりした音声を、先に用意する必要があります。
3. 入れた素材に、広い利用権を与える規約
Hedraの利用規約(2026年9月4日更新)では、Hedraは入力と出力の所有権を主張しないとしたうえで、利用者は、Hedraに対して、利用者のコンテンツを使い、作り変え、配布し、公開し、それによって収益を得ることなどができる、譲渡と再許諾ができる、永続的で取り消しのできない全世界での利用権を与えるとしています。この利用権の目的は、利用者とほかの利用者にサービスを運営・提供することとしています(出典:Hedra 利用規約 3.3条)。
社員や顧客の顔写真、発売前の商品の写真を入れる前に、この条件で問題がないかを社内で確かめます。
広告に使う前に確かめたいこと:顔と声、利用のルール
1. 顔と声は、本人の同意を取る
話す動画は、人物の顔の画像と声を使います。Hedraは、顔や声などの生体データの扱いについて、別にポリシーを定めています(出典:Hedra 生体データのポリシー)。社員や演者の写真や声を使う場合は、本人の同意を取り、他人や有名人に似せた人物を作らないようにします。
2. 利用のルール
利用規約では、Hedraの利用規約とは別の、利用のポリシー(Acceptable Use Policy)に従うことを求めています。広告に使う前に、禁止されている内容に当たらないかを確かめます。
3. AIの人物であることの表示
AIで作った人物が、実在の人のように商品をすすめる広告は、媒体のルールや法律で、AIで作ったことの表示が必要になる場合があります。媒体ごとのルールを確かめます。
AIアバターを使った広告の作り方は、AIアバターの記事で、口の動きを合わせる技術は、リップシンクAIの記事で解説しています。
Hedraが向いている人、向いていない場面
ここまでの特徴から、Hedraが向いている人は次のとおりです。
- 写真1枚から、話す人物の動画を作りたい人:演者を撮影せずに、説明役の人物を用意したい人
- キャラクターやマスコットを話させたい人:イラストや動物のキャラクターに、親しみやすく話させたい人
- 長い説明の動画を作りたい人:最長10分まで、1本の話す動画で解説したい人
反対に、広告づくりでは次の場面で手間がかかります。
| 場面 | なぜ手間がかかるか |
|---|---|
| 話すだけでなく、商品の映像も入った広告にする | 話す人物の動画のほかに、商品のカットやテロップを足して、1本に組み立てる |
| 何を伝えるか(訴求と台本)が決まっていない | Character 3は、用意した音声どおりに話させる道具。台本は先に自分で書く |
| 社員や顧客の顔の素材を使う | 規約で、配布や公開まで含む、永続的で取り消せない利用権を与える |
| 訴求を変えたパターンを何本も比べる | パターンごとに台本と音声を作り直し、動画を作り直す |
話す人物を、広告1本に組み立てるなら:動画広告AIと使い分ける
前の表の4つの場面のうち、3つは「話す人物の動画の外側」の手間です。台本を書き、商品のカットやテロップを足して1本に組み立て、訴求を変えるたびに作り直す。当社が提供している動画広告AIのZideaは、この組み立ての部分から受け持つツールです。AIアバター、映像生成、編集、効果音やモーションなどの演出まで、1つのツールで扱えます。
HedraとZideaは、出発点と目的が違います。
| Hedra | Zidea | |
|---|---|---|
| 何のためのサービスか | 画像と音声から、話す人物の動画を作る | 動画広告を作るためのサービス |
| 何から作るか | 人物の画像と、用意した音声 | 商品のLPのURL、または参考にしたい広告の動画のリンク |
| 何を考えてくれるか | 音声に合わせて、人物を話させる | 訴求の分析、台本、絵コンテから考える |
| できあがるもの | 人物が話す動画 | AIアバターが話す場面に、商品の映像・テロップ・効果音まで入った広告1本 |
| 手本の使い方 | 人物や商品の参照をElementsに保存し、何度作っても同じ見た目にそろえる | 広告の動画のリンクを渡すと、その構成を手本に、自社の商品と素材で広告を作る |
| パターン作り | パターンごとに台本と音声を作り直す | 冒頭や訴求を変えたパターンもまとめて作れる |
写真1枚から話す人物の動画を作るなら、Hedraは手軽です。話す人物を入れた広告やSNSの動画を、訴求から考えて何本も作って比べたいなら、Zideaを使うと道具を組み合わせる手間がかかりません。台本・映像・テロップ・演出は自分で細かく直せるので、話す内容の言い回しも、AIの叩き台から自社の言葉に整えられます。料金は、Standardプランが月額29,800円・月1,700ZCで約17本が目安です。作り直しや生成条件で本数は変わります。
Zideaを運営する株式会社zokujinは、広告の制作と運用の受託もしています。台本を書き、編集し、ときには撮影もして1本を仕上げていた頃は、過去の素材探しまで含めて、平すとおおよそ1本8時間かかっていました。Zideaで作るようになって、いまは1本約30分です。
試すには無料アカウントの作成が必要です。新規登録すると絵コンテを1本無料で作れます。動画は7日間の無料トライアルがあります。

こんな広告動画が、URL ひとつで
まとめ:Hedraを使う前のチェックリスト
- 作りたいのが「話す人物の動画」か「商品の映像まで入った広告1本」かを決めたか
- 話す内容の台本と、はっきりした音声を用意したか
- 人物の画像は、光がよく当たった顔の近い写真にしたか
- 社員や演者の顔と声を使うなら、本人の同意を取ったか
- 入れる素材に、配布や公開まで含む利用権を与えてもよいかを社内で確かめたか
- Studioの月額プランとAPIのどちらで使うか、60秒あたりの金額を見積もったか



